出産後のお悩み
何もしたくない。全てがつらい。そんな不安と戦っているかもしれません。
産後しばらくすると、わけもなくイライラして涙が出てきたり、家族の軽い言葉に深く傷ついたりといった精神面だけでなく、肌荒れがひどい、頭髪が抜けるといった症状が出ることがあります。
一般的に「マタニティブルー」といわれるものです。
原因はホルモンバランスの乱れ
その原因は、妊娠中分泌されていた女性ホルモンの低下というバランスの急激な変化にあります。
その上、出産・授乳にともなう寝不足や疲労、そして育児への不安などから情緒不安定になってしまうのです。
軽いうつに似た精神状態になり、食欲不振や不眠という形になってあらわれる場合もあります。
マタニティブルーは、特に初産であれば何もかもが初めての経験ですから、多くの女性にとって珍しいことではありません。
できなくて当たり前。その「当たり前」を受け止めてあげてください。
マタニティブルーは通常、産後一ヶ月ほどで次第に穏やかになってきます。
しかし新生児の育児は本当に大変です。
ひとりになれる時間はほとんどありません。
身なりを整える暇も余裕もないまま、何日も寝不足の状態が続きます。
そんな中で、心身ともに特に変化がない男性から、たとえば「育児と家事はきちんと両立しろ。化粧くらいしろ」などと言われたら、どう感じるでしょうか。
完璧主義の女性であればあるほど精神的に追いつめられてしまいますし、そのしこりは簡単に消え去るものではありません。
女性は妊娠・出産を境に、心も体も大きな変化が訪れます。
男性がこれを経験することはできませんから、あえて理解するための努力をしなければなりません。
できることは自分でやるようにしましょう。
もちろん、そこで「やってやる」という態度を取ってはいけません。
そして、時にはひとりになれる時間を作ってあげるようにすることも大切です。
何より、夫婦でたくさん会話をして、コミュニケーションを取ることが必要です。
そうやって、愛情の結晶であるお子さまを二人で慈しんで育てていくことが肝要です。